第21話:たるみを捨てる美容—ゆるみ編
さて、今回はたるみの原因、むくみ・ゆるみ・ゆがみのうち、ゆるみを取り上げたいと思います。ゆるみとは筋肉の衰えのこと。筋肉が弱くなると引力に引っ張られて下に落ちてしまい、ブルドックのように頬の下側がたるんでしまう状態です。最近はPCやスマートフォンをじっと見つめることが多く、知らないうちに顔の筋肉を緩ませてしまう傾向に。ちょっと意識して筋肉を使うようにして、ゆるみによるたるみが顔に固定化しないように心がけましょう。
顔の筋トレというと、変な顔をして思いっきり筋肉を動かすエクササイズが有名ですよね。私も雑誌に載っている顔エクササイズをいろいろ試し、効いてるなと感じるものや、やりやすいと思うものを続けています。
例えば、顔のパーツを梅干しのように顔の中心にギューッと集めたら、次に目や口を大きくパッと開ける「顔グーパー」エクササイズ。手も一緒にグー、パッとやります。簡単なのに顔の血行がよくなって、目の疲れも流れます。
ブルドッグのように頬の下がたれるのを防ぐ「胸クロス」エクササイズもおすすめです。両手をクロスさせて胸の上のほうに置き、ゆっくり天井を見上げます。首の前側が伸びきったら、舌を出して左右に大きく動かしたり、グーッと上に突き出してさらにストレッチ。そのままニーッと笑ったり、首を左右後方に動かしたり。スマホなどでうつむきがちな生活で凝り固まった首の前面を伸ばします。
他にも、顔半分で思いっきりやるウインクとか、とにかく顔の筋肉を思いっきり動かして鍛え、またそこの血行を良くすることで、ゆるみを防ぐようにしています。
とはいえ、こういうことすらできない日もありますよね。忙しかったり、疲れていたり。そんなときこそ、秘技「口角上げ」を繰り出しましょう。これは、気づいたら口角を上げる。ただそれだけ。でも、ちゃんと頬の筋肉には緊張の電気信号が伝わり、エクササイズになるんです。口の脇の筋肉がよいしょっとほっぺたを持ち上げることになるので、けっこうな筋トレになるんです。さらに口角を上げているだけで、実は脳内でセロトニンが分泌されます。すると気持ちが安定し、ストレスや緊張で分泌されるノルアドレナリンや興奮ホルモン・ドーパミンを抑制してくれる。そうやって穏やかな気持ちでいると、血行や新陳代謝がスムーズになるのです。だから健康な肌細胞を育むことができるんです。試しに今、ちょっと口角を上げてみて!…ね、何だか気分が良くなりませんか?
口角上げにはほかにも大きなメリットがあります。周囲にいるひと達にもしあわせな気持ちが伝染し、またほほえむあなたに良い印象を持つのです。私たちだって、口をへの字に曲げているひとより、ニッコリしているひとのほうがいいですよね。たるみ防止と周囲の好感を得られるこの秘技「口角上げ」。ぜひお試しくださいませ。