第20話:たるみを捨てる美容ーむくみ編
たるみはオトナになったらぜひとも意識したい項目です。実はシミやしわ以上に老けて見えるのが形の変化、つまりたるみなのです。シミやしわのように、メイクアップやスキンケアで簡単に消せないのもたるみ。美容クリニックでの施術、ひどければオペさえ必要になることもあります。逆に言えば、たるみさえ意識的に防いでいれば、美肌をかなりいい線でキープできるということ。ではさっそく対策法を。
たるみの原因には、大きく分けて3つあります。それは、むくみ・ゆるみ・ゆがみ。むくみは水分などの老廃物があご下などに溜まることで二重あごなどのたるみとなり、ゆるみは筋肉が弱くなって緩むことによりブルドックのようにたるみ、ゆがみはごく小さな肌細胞ひとつひとつがゆがんだりひしゃげたりして肌自体がたるみ、毛穴がナナメに広がってしまう様子。解消しやすいのはむくみ→ゆるみ→ゆがみの順ですが、最難関のゆがみだって今から手を打てばちゃんと全然間に合います。あきらめないでコツコツ、が美容のゴールデンルールなのですから。
今回は、いちばん結果が出やすいむくみ対策について。むくみを消す手っ取り早い方法は、むくみ=余分な水分などの老廃物を自分の手で流してしまうこと。これが意外と効きまして、朝のメイク前、スキンケアのついでにささっと施せば、すぐさまスッキリしちゃえます。確か松本明子さんがテレビ番組で美容家の先生から伝授され、一回で激変したすっきりフェイスを現在もキープされているようです。
やり方はとてもかんたん。まず両手を鎖骨に置き、四本の指を息を吐きながらゆっくり押し込みます。次に鎖骨周辺をなでなで。これで余分な老廃物が流れる“排水溝”が開きました。
次に耳下のリンパ節を開きます。中指と人差し指で耳たぶの前と後ろをグッと押さえながら5・6回指を上下させます。指はすべらせずに、グッと押さえながらがするのがポイントです。
下準備ができたところで、いよいよ老廃物を流しましょう。右手の人差し指と中指でアゴをはさみ、そのまま左耳下まですべらせます。耳下に移動した老廃物を、今度は首筋から鎖骨に流すように手のひら全体でなで下ろします。2・3回繰り返したら、反対側も同様に。
基本的にはたったこれだけ。スキンケアの仕上げに毎日行うようにすれば、二重あごで悩むことはないはずです。ただし何もつけずに肌を引っ張ると、皮膚のゆがみを引き起こすので、必ずクリームやバームの後、肌に吸収される前にやってくださいね。
もう少しがんばれそうなら、週に一度のかっさプレートを使ったマッサージを取り入れて。これはリンパを流すだけでなく、顔の筋肉のコリをほぐすので、もう一歩攻めのたるみ対策ができます。久しぶりにかっさマッサージをすると、必ず「痩せた?」と聞かれるくらい見た目が変わりますよ。
私はアユーラのビカッサプレーとと、ニールズヤードのかっさプレートを愛用しています。アユーラの薄いので、顔の筋肉や目の周りのコリを繊細なタッチでほぐせるかと。ニールズヤードや厚みがあり、首筋のコリや肩こりにすごく効きます。とはいえ最近では100円ショップでも売られていたりし、充分使えるようです。手に入れやすいのは助かりますよね。
どんなかっさプレートを使うにしても、ハーブファーマシー マロー ビューティ バームなど、バームをちょっと多めにつけておこなうのがオススメです。マッサージ後はそのまま眠ってしまえば、バームでパックしたようになり、翌朝の肌の好調ぶりに思わずニッコリしちゃうはず。
次回はたるみ②ゆるみ編をお届けします。お楽しみに!