第22話:たるみを捨てる美容 ゆがみ編
前回と前々回で、むくみ(余分な水分など)やゆるみ(筋肉の衰え)に抵抗する手段をお知らせしました。
今回はゆがみについて取り上げます。
ゆがみは、肌細胞ひとつひとつに発生します。細胞が本来のぷっくりと健やかなかたちにまで育たないことで、肌全体の元気が失われます。
その結果肌が薄くなったり、頬の毛穴がななめに引っ張られて、なんだか老けた印象に。これがたるみの3つ目の原因、ゆがみです。
このゆがみ、乾燥や老化、糖化など、さまざまな要因が考えられます。これを食い止めるにはどうすればよいでしょうか?
そこで必要になるのが、"炎症対策"。
すぐできることとしては、スキンケアの際に肌を擦らない! 壊れものを扱うように、そっと触れるようにします。
例えば顔を洗うときも拭くときも、絶対にごしごし擦らず、触れないようにします。
これだと毛穴の汚れが落ちないのでは?と思うかもしれませんが、毛穴にもセンサーがあり、擦るとセンサーが反応して、毛穴をぐっと硬くします。
すると毛穴は広がり、前より目立つようになってしまう。毛穴だって擦らずそっとがセオリーなんです。
内面美容でいうと、のぼせて顔に熱が籠もることで炎症が起きます。なのでこまめに扇いだり、必要なら冷たいタオルで冷やしましょう。
また、粘膜を炎症させる唐辛子などを食べ過ぎるのもよくありません。
そして絶対禁物なのがストレスの溜まる考え方! すぐやめないと肌だけでなく身体中の細胞が炎症を起こしていろんな病気を引き起こします。
というのも炎症は、SOSを察知してその部分の血流をアップさせることでトラブルを解消しようとする、人間の身体に備わった素晴らしい防御機能なんです。
ストレスはSOS信号のなかでも強いもので、身体は一斉に防御態勢に入ります。その結果、身体中が微弱な炎症を起こしてしまうのです。
美容と健康のためにも、ストレスになる考えはさっさと捨てるようにして、自分を守ってあげましょう。
ところで、化粧品にも抗炎症コスメはございます。わたしが愛用しているのは炎症を伴う風邪に効く銀翹散に配合される生薬=金銀花エキスが配合されたデルメッドのサマーローション。
日焼けしてしまった肌にまめにつけていると黒くならず、最も老化する季節とされる夏を過ぎても肌の若々しさが保てるようです。
みなさんもご自分の肌に合った炎症対策を見つけて、たるみ=ゆがみを予防してくださいね。