第16話:乾燥対策—育成編
前回はすぐその場で肌の乾燥をやわらげる方法をご紹介しました。今回はもう少しじっくり内側からうるおいを育てる方法をご紹介します。
よく考えてみると、アスリートってほんとみなさん美肌です。くすみやにごりがなく、内側から光り輝くような肌をされています。紫外線に長時間当たる種目でさえも、なぜかシミもあんまりない。これこそが運動の効果! 運動するとまず、血行が良くなります。すると肌細胞に栄養と酸素が運ばれ、さらに老廃物が運び去られます。当然肌はイキイキつやつやに。さらに運動によって成長ホルモンが分泌されるので、肌をはじめ身体のすみずみの細胞がメンテナンスされ、若返っていきます。でも、アスリートのような激しい運動でなくても、ストレッチしたり軽く歩いたりして、続けられる運動でよいのです。自分にできる運動を毎日の生活にうまく組み入れちゃうのがポイント。さらに週に一度くらい、思いっ切り汗を流せれば最高! 美容の大敵ストレスを発散できますのでね。ストレスのない笑顔は、それだけでマッサージ効果やリフトアップ効果が期待できそうですよね。
若返りホルモンである成長ホルモンの話が出ましたが、運動に加えて睡眠も、成長ホルモンを分泌するのに必要不可欠です。良質な睡眠をしっかり取った翌朝は、肌がとてもキレイですが、こうしたいい眠りを日々重ねていくと、肌のうるおいを保つ機能もきちんと修復されていきます。すると、乾き知らずの肌が少しずつ育まれるというわけです。
最後に。うるおい知らずの美肌のために、みなさまには日々しあわせな気持ちでお過ごしいただきたい。といっても別に恋愛しなくちゃとかではなく、毎日の生活に隠れているしあわせを感じるチャンスを逃さない、ということなのです。あったかいお風呂に入れた〜とかごはんが美味しい〜とかいう日々のことに感謝したり、人にちょっとした親切をしたりして、ちゃんと毎日しあわせを感じてみます。よく「受けるより与えるほうがしあわせ」といいますが、他の人に親切にするとしあわせホルモン オキシトシンが分泌され、親切にした自分がむしろしあわせになるのだとか。このオキシトシン、実は若返りのホルモンとされているので、当然お肌にもよい影響があります。自分の大好きなひとはもちろん、いじわるだったり苦手だったりするひとにも親切にしちゃって、オキシトシンをドバドバ分泌しちゃいましょう。人間関係も良くなるし、ならなくても自分がハッピー&美肌になれるならお得です。せっかくだから素敵に楽しく、そして美肌でまいりましょう。
運動・睡眠・しあわせな気持ちの三拍子を実行すると、だんだん肌質が良くなるはず。すると、化粧品の数を減らせるようになったり、高価なものでなくてもすむようになります。こうやって余計な化粧品と予算を〝捨てる〟ことができると思います。