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第12話:なるべく触れない、擦らない|秘密の美容|植物性プラセンタ 穂のしずく

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手を抜くほどキレイになる 秘密の美容

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~捨てる美容~ Natsumi Nishikiori

美容は毎日続けることがいちばん大切。
だからごくシンプルでなるべくプチプライス、
何よりも楽しみながら続けられる美容をはじめましょう。

第12話:なるべく触れない、擦らない

第12話:なるべく触れない、擦らない

これまでごくシンプルな「捨てる美容」をご提案してまいりました。ところで、こういった最低限のケアで最大限の効果を引き出すには、とてもとても大切なポイントがあります。それは〝なるべく触れない、擦らない〟ということ。

ジムで旅先で、これでもかと肌を擦っているひとを見掛けます。かくいう私も、無意識にゴシゴシしている自分に気づくことが。この擦るという行為こそが、実はシミやしわ、たるみ、毛穴拡大の主な原因であることが分かってきました。擦られるのは肌にはとてつもなく強い刺激で、健やかな状態を壊してしまうのです。例えばシミなどは紫外線以上に、擦るという物理的な刺激がメラノサイトを活性化してしまうそう。ちょっと考えてみてください。シミってよく擦る場所にできませんか? 私の場合コットンで擦る頬にはあるけれど、ふんわり洗う身体にシミはありません。(身体の中でもしょっちゅうついている肘や膝、座りっぱなしのお尻なんかはシミになっています。これもある意味〝擦った〟結果)。毛穴も、キュッとつまむクセがある、そして角栓をむりやり取りがちな小鼻の毛穴ばかりが拡大しています。同じように、擦れば肌が引っ張られて、しわやたるみになるのも当然。そう、雑に触るとそこだけ肌は壊れ、目に見えるダメージとして残るのです。〝なるべく触れない、擦らない〟ことは、高価な化粧品で入念にケアする以上の効果があります。お金もかからずすぐできるので、今日からぜひなさってみてください。

ではまず洗顔・クレンジングから。ここは肌の生死を分ける?最重要ポイント。というのも汚れを落とすさい、どんな高級クリームもかなわない自前保湿因子まで落としてしまう可能性があるから。肌自体が生み出す自前保湿因子は、その人自身の肌にピタリと合ったオーダーメイド。決してかぶれたりせず、季節や時間帯、体調に合わせて微妙にその配合を変えています。だれにでも備わったこの機能が発揮されるよう、ぜひぜひ〝なるべく触れない、擦らない〟洗顔・クレンジングに変えましょう。また、毛穴のヘリには小さな突起があり、肌を擦るとこれが取れてしまうとか。するとそこが炎症を起こし、炎症性のシミになっていきます。毛穴が黒ずんでいたり、一生懸命洗っているのになぜか顔色がくすんでいるというひとは、このせいかもしれません。

具体的な洗い方としては、クレンジングや洗顔料の量をケチらず、それらをクッションにして肌に手が直接触れないように致しましょう。手の動かし方もグリグリ擦らず、手のひら全体を押しつけてはパッと離すを数回繰り返して。完璧に汚れが落ちていなくても、それより擦るほうが被害大なので、ほどほどでだいじょうぶです。次にすすぎですが、こちらももう、顔全体がケガしてるくらいのイメージで、そっと、そっと。(現代女子肌には、紫外線やストレス、空気中に飛ぶナゾの物質による細かな傷が、無数についているのです)手のひらにぬるま水をすくい、そのまま顔に当てて全体を濡らす感じです。熱いシャワーを勢いよく当てる、なんてのはもってのほか!って、私もついついやっちゃう。気をつけます。

次にスキンケア。これはもう、お手入れというよりお手当てと呼びたい。個人的にはコットンにたっぷり化粧水つけて拭き取るのが大好きなんですが、力が入りがちな場所だけシミになっていることにある日気づき、全面的に取りやめました。現在は手のひらに広げてからそっと顔に移す、もしくはミストタイプを使用しています。

メイクも同様。例えば日焼け止め。以前はちょんちょんと肌に乗せ、グリグリ塗り広げていました。でも今はスキンケアと同様に、手のひらから顔に乗せるようにしています。こうすると肌を擦ったり引っ張ったりしなくてすみますし、時間短縮にもなるのです。さすがにファンデーションは手のひらを使いたくないので、スポンジ塗りですが、この場合もとにかく擦らず、ポンポンとスタンプを押すようにつけています。

最後に、ついやってしまう顔を触るクセも改めましょう。私も、小鼻をキュキュッとつまんだり、鼻の下を擦るテヤンデェのポーズを我慢中。そしたらなんと、ふんわり触るクレンジングやスキンケアと併せて実行したところ、ほんと3日で鼻のてっぺんの毛穴が縮まりました! 小鼻の毛穴は相変わらずの大きさですが、必ず小さくなる、目立たなくなると信じて続けたいと思います。

もちろん、肌に刺激にならない化粧品を選ぶこともとても大切です。数年前に化粧品は全成分表示になりましたから、肌に合わなかった化粧品の成分を記録しておくなどして、安心して使えるものを見つけていってくださいね。

tips

なるべく擦らない洗顔をするとき、私のあたまのなかを「クスクス」という音がよぎります。
美容ライターとして駆け出しだった大昔、キレイな化粧品PRのお姉さんが、顔を洗うときはそっと、クスクスっと洗いましょう。と教えてくれたのです。
この「クスクス」という響きが気に入って、今も毎朝毎晩、小さくクスッと微笑みながら、クスクス洗っています。

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