第7話:春から夏、オイルは「塗る」から「飲む」へ
ここ数年、美容オイルが大人気ですね。オイルってほんとうにマルチ。髪につけてよし、爪によし、ボディにもよし。もちろん肌にも! 私のお気に入り、アルガンオイルなどは、肌の表面だけでなく内側も潤すような保湿力を感じます。
こんなふうに頭のてっぺんから爪の先まで使えるオイルは、捨てる美容の強い味方。例えば出掛ける前に髪につけてツヤを出したら、手に残ったオイルはそのままハンドクリームになる。お風呂から上がるとき水滴がついたままのボディをオイルマッサージしたら、その手でしばらく顔を覆ってパックにしたり。とにかく美容オイルがあればいろんな化粧品を揃える必要がなくなります。(美容オイルはクレンジングもできるので、究極は化粧品はオイルひとつで済んでしまう!)
とはいえ、春から夏の気温が高くなるシーズンは、オイルが重たく感じる場合も。そんなときは美容オイルを「塗る」から「飲む」にシフトしませんか? 身体によいオイルを「飲む」と、肌がツヤツヤしてきます。加えてダイエット効果やホルモンバランスが整う、気分が明るくなる、といった嬉しい副効用も期待できるとかで。では、「飲む」美容オイル選びの基本をおさらいしましょう。
オイルにもいくつか種類があります。大きく分けて動物性脂肪、植物性脂肪、魚の脂肪があります。いずれも身体が必要としていますが、現代の生活ではオメガ6(リノール酸)を摂り過ぎてしまいがち。これは牛肉や豚肉、鶏肉などの動物性脂肪と、コーン油やサフラワー油など一般的なサラダ油に含まれます。反対に青魚や鮭、エゴマ油などに含まれるオメガ3(αリノレン酸)は不足がち。本来ならオメガ3:6=2:1の割合が理想ですが、ほとんどの現代人がこのバランスを欠いているようです。また、必須脂肪酸ではないものの肌を潤してくれるオメガ9(オレイン酸)も適度に摂りたい。こちらはオリーブオイルやアボカドなどに含まれます。
いずれのオメガも摂り過ぎ&不足にご注意ください。適量をバランスよく、が大切な基本です。私は炒めものはキャノーラ油で、パンにはオリーブオイル(オメガ9が豊富)かインカインチオイルをつけ、なるべく青魚や鮭を食べるようにしています。もちろんお肉も美味しくいただきます。忙しいときは現代人い不足しがちなオメガをバランスよくブレンドした製品をグリーンスムージーに垂らすこともあります。さらに、自然界には存在せず、人間の身体が代謝し切れないと言われているトランス脂肪酸(マーガリンやショートニング)をなるべく口にしないようにしています。
「つける」美容オイルだけでなく、「飲む」オイルも習慣にしてから、肌が乾燥してバリバリになることとがなくなりました。暑い季節は夏特有の乾燥におそわれますが、肌にオイルを塗るのがイヤ。なので「飲む」美容オイルで乗り切りたいとおもいます。
おすすめ製品グリーンスムージーに入れると美味しくて気に入っているのが、ニールズヤードのオーガニック ビューティーオイル 200mL ¥3,990です。ホルモンバランスやアレルギ体質によい働きがあるフラックスシードオイルや肌のふっくら感をキープするエゴマ油など、10種類のオーガニックオイルをブレンド。オメガ3・6・9を豊富に含み、自然な抗酸化物質もたっぷり。美容と心身の健康に欠かせません。
私はまだ試したことがないのですが、ウドズ・オイルも有名。重症の農薬中毒になってしまったウド・エラスムス博士が、農薬などの化学物質が体脂肪に蓄積する性質を逆手に取り、良質お未精製オイルを積極的に摂る食生活に改めた経験から生まれた製品です。いつかお味見してみたいです。
どちらの製品も、冷蔵庫や冷凍庫で保管し、加熱しないでそのまま利用します。 オメガ3をたっぷり含んでいるのに加熱調理にも使えるのが、インカインチオイルです。パンにつけるとナッツのような風味がして、オリーブオイルとはまた違った美味しさがあります。インカインチオイルはオメガ3・6・9を現代人の不足をぴったり補うような奇跡のバランスで含有しています。健康食品のお店やネット販売で手に入るようです。上記2品のブレンドオイルよりはお手頃な価格です。